秋は夏に蓄積した火のエネルギーが悪化して、胃腸や肌、髪(抜け毛)のトラブルが出やすい季節です。
アーユルヴェーダで火のエネルギー(ピッタ)を鎮める代表的なものに「ギー」がありますが、ギーは無塩バターから不純物をとりのぞいた純粋な乳脂肪で、平和で澄み切った純粋な気持ち、穏やかで周囲と調和できる心の質である「サットヴァ」の性質もあります。
アーユルヴェーダでは皮膚病などの外用薬や、眼に輪っかのようなものをつけて油をいれてるアーユルヴェーダの映像を見たことある方も多いと思いますが、そのネトラタルパナ(栄養眼浴法)にも使われます。
ひと手間はかかりますが一度作ってしまえば常温保存(冷暗所)で半年もちますので、ピッタが増大悪化しやすい秋を前に常備菜ならぬ常備ギー。
【作り方】
無塩バター400g
1.中火でバターを焦がさないように溶かします。
2.溶けたら、とろ火(1~2)にして焦がさないように煮詰めると水分が蒸発し不純物がでてきます。
3.焦がさないよう火加減に気をつけながら、かきまぜないように不純物がなくなるまでとります。
4.40~50分ほどすると澄み切ったギーになります。
5.キッチンペーパー等で濾したら出来上がり!
秋においしいきのこのバター炒めや、鮭のムニエル、いつものシチューやスクランブルエッグ、フレンチトーストなどにも、普段のバターをギーにかえて、秋を健やかに過ごすアーユルヴェーダ薬膳をお家でしてみませんか?